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【Photoshop】 切り抜きテクニック9選

2022年3月17日

こんにちは。インターンの瀬尾です!
今回の記事では、Photoshopを使った画像の切り抜き方について解説していきます!

写真の背景から一部分を切り抜く作業は、デザイン制作においてとても重要な技術です。切り抜くことによって画像を合成したり組み合わせて、新たな画像を創りだすことができます。
背景が真っ白であれば、特に問題なく作業できますが、背景が複雑であったり、髪の毛など細かい部分は、特別なテクニックが必要となることがあります。
今回は、Photoshopの各種ツールを使用した切り抜きテクニックと、その数々の技を使うタイミングを各サンプルと一緒にまとめてご紹介します。これらの方法を実践することで、どんなデザインでも手軽に、そしてスピーディーに切り抜き作業を行うことができるようになります。

目次

消しゴムツール

まずは、消しゴムツールについてです。
このツールは最も基本的な切り抜き方法のひとつです。
しかし、一度消してしまうと元の状態に戻すことができなくなってしまいます。
後ほど紹介するレイヤーマスク機能と一緒に利用することで、元の画像を破棄せずに編集することが出来ます。

使い方は、ツールバーより「消しゴムツール」(ショートカット:E)を選択し、ブラシの直径と硬さを調整して、お好みのエリアを塗りつぶしたら完成です。

利用するタイミング

ブラシの硬さを調節することで、よりなめらかな仕上りを表現する事が可能です。
どんな背景からも切り抜きを行うことができますが、輪郭線のまわりは特に注意を払い、作業を行う必要があります。

自動選択ツール

ツールパネルから選択ツールのアイコンを右クリックし、「自動選択ツール」(ショートカット:W)を選択します。
画面内の切り抜きたい部分以外の箇所でクリックします。
選択範囲が作成されたら、上部メニューから「編集」→「削除」を選択します。
すると、簡単に切り抜きを行うことができます。

自動選択ツールでクリックする際は、「許容値」の値が大きいほど選択される範囲が広くなり、小さいほど狭くなります。
なので、きれいに選択できない場合には、許容値を調整してみましょう。

利用するタイミング

切り抜きたい部分と背景部分とのコントラストがはっきりしている場合の、選択範囲の作成に便利です。
ちなみに、切り抜きたい部分のほうが、単色に近い場合は、切り抜きたい部分の内側をクリックし、選択範囲の反転(ショートカット:Command/Control + Shift + I)すると簡単に選択範囲の作成ができます。

クイック選択ツール

自動で選択範囲が適用される自動選択ツールに比べて、選択範囲をペイントブラシでなぞって決める、より柔軟な指定が可能になります。

ツールパネルより、「クイック選択ツール」(ショートカット:W)を選択し、切り抜きたい部分をペイントしていきましょう。この時にCommand/Control + [ / ] で、ブラシサイズを素早く調整しながら、選択範囲を決めると良いでしょう。

もし選択範囲が広がりすぎてしまった場合はOption/Alt を押しながらペイントすることで、選択範囲を削除することができます。

また、Shiftを押しながらペイントすることで、選択範囲が離れているときにもまとめて切り抜くこともできます。

利用するタイミング

「自動選択ツール」が利用できるエリアに対応でき、手動のペイントのため、より細かいディティールにまでこだわった選択範囲を、手軽に作成することができます。

多角形選択ツール

なれない方には面倒な作業ではありますが、手作業で選択範囲を指定することで、よりうまく切り抜くことができます。「多角形選択ツール多角形選択ツール」は、切り抜きたいエリアの周りに点を打ち、直線ラインで囲むことで選択範囲を指定することができます。また、Shiftを押したまま選択すると、45度と90度方向へ直線を引くことができます。

ただし直線の組合せでの選択範囲のため、輪郭が崩れやすく操作性にやや問題があるので、より複雑な切り抜きには不向きでしょう。

利用するタイミング

あまり詳細にこだわらず、背景からラフに切り抜きたいときにはおすすめします。
しかし仕上り度は、次に紹介する「ペンツール」には及びません。

ペンツール

ツールパネルのペンツールのアイコンを右クリックし、「ペンツール」(ショートカット:P)を選択します。
画面左上の「ツールモードを選択」は「パス」を選択しておきましょう。

切り抜きの対象に沿ってクリックし、アンカーポイントを追加していき、対象をパスで囲みます。

次に、レイヤーパネルが表示されている付近の「パス」をクリックし、パスパネルを表示させます。
パスパネル下部にある「パスを選択範囲として読み込む」アイコンをクリックすると、選択範囲を作成できます。

ここからはおなじみの、選択範囲を反転し、切り抜きの対象以外の部分を削除することで、切り抜き完成です。

利用するタイミング

周囲とのコントラストがはっきりしていない場合や自由な形の切り抜きを行う場合は、ペンツールを使用した方法が有効です。

レイヤーマスク

レイヤーマスクとは、画像の上に覆いかぶせるカバーのようなものです。
レイヤーマスクを使用することで、元の画像の情報を残したまま編集を行うことができるので、デザインに修正があっても後から再編集することが可能です。

まずは、切り抜きたい形に選択範囲を作ります。

切り抜きたい画像をレイヤーパネルで選択して、レイヤーパネル下部の「マスクの追加ボタン」をクリックします。これだけで、画像を切り抜くことができます。

利用するタイミング

「何度でも、いつでも、編集できる」ことが、レイヤーマスクの最大の利点です。
画像の情報を完全に保持したまま非表示・表示を切り替えることが可能で、レイヤーの一部を非表示にしたり、表示の状態に戻したりすることができるのが特徴です。

クリッピングマスク

クリッピングマスクはレイヤーマスクとは違って、2枚のレイヤーを使用して作成するマスク方法です。

マスクしたい形にオブジェクトを作成し、対象の画像レイヤーの下に配置します。

マスクレイヤーと画像レイヤーの間をOption/Alt + クリックします。これでクリッピングマスクで切り抜くことができます。

利用するタイミング

クリッピングマスクはレイヤーが分かれていることで 画像の差し替えが簡単です。
また、作り方も簡単なので作業スピードの短縮にもつながります。

境界線の調整

「境界線を調整」機能を使うことで、比較的かんたんに複雑な形状を切り抜くことができます。
今回は以下の画像の人物部分を切り抜いていきます。
まずは、選択したい部分を「クイック選択ツール」で選択します。

選択ツールを選んだ状態で、上部のオプションバーにある「選択とマスク」をクリックし、「選択とマスク」のワークスペースを開きます。
そして、「境界線調整ブラシ」を選択して、髪の毛などの細かい部分をなぞって調整していきます。

より細かい部分がきちんと選択されているか確認しておくことも大切です。ダイアログボックス「表示モード」を「白黒」に設定することで、髪の毛一本まできちんと選択されているか、じっくり確認することができます。

最後に「出力タイプ」を選択します。
今回は「新規レイヤー(レイヤーマスクあり)」を選択します。
その他にも、「新規レイヤー」や「選択範囲」など用途に応じて使い分けることができます。

利用するタイミング

切り抜きの基本テクニックを組み合わせることで、より柔軟な選択範囲の指定を可能にする機能の1つです。背景と切り抜きエリアのどちらも複雑な時に、最適な仕上りを実現してくれるでしょう。

オブジェクト選択ツール

「オブジェクト選択ツール」は、人物や動物などの被写体の選択にかかる時間を大幅に節約できます。

ツールボックスより「オブジェクト選択ツール」を選択し、女性の周りを長方形で囲みましょう。

たったこれだけで、被写体をうまく選択することができました。

また、オブジェクトファインダーを使用すると、ワンクリックで簡単に被写体を選択できます。

使い方は、オプションバーのオブジェクトファインダーのチェック欄にチェックを入れるだけです。
あとは、Photoshopがオブジェクトを認識してくれるので、そのオブジェクトをクリックするだけで、オブジェクトを選択することができます。

部分的に選択範囲がかけている場合は、SHIFTを押しながら、かけている部分を長方形で囲みましょう。選択範囲を追加することができます。
反対に、選択範囲の一部を削除したいときは、Command/Controlを押しながらドラッグすれば、選択範囲を微調整できます。

選択範囲が指定できれば、その後は同じく、選択範囲の反転→削除で切り抜き完成です。

利用するタイミング

画像に複数のオブジェクトが含まれていて、1 つのオブジェクトまたはオブジェクトの一部のみを選択する場合には、オブジェクト選択ツールが便利です。

まとめ

今回の記事では、Photoshopを使った画像の切り抜き方について解説しました。
画像の切り抜きはPhotoshopを使う上では必須のテクニックです!
今回紹介したテクニックを使いこなして、Photoshopによるデザインの幅を広げましょう!!

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